先日、夜の某ニュース番組を見ていたところ、番組の特集コーナーで、おじいさんがゲストで、安部政権を中心にした今後の日本経済に対しての意見を話しておりました。
そのゲスト老人が掲載写真の方なのですが、見た感じは麦わら被ってその辺の畑にいたら、取っ付きにくい近所のイジワルじいさん風。
が、お話しされている一言一言が、経済に疎い私にもスイスイ入ってくる。
「なんだこのじぃさん!」 (じぃさんとお呼び失礼m(__)m)
結構深い話をしているのに、そんなに難しく聞こえない。だから聞いてるだけで、伝えたい要点がハッキリとこちらに入ってくる。
すげぇぞ!すげぇぞ!
伝えたい事が伝わるか不安で不安で、結果言葉の暴風雨と化す「○○ちゃんのブログ」とは大違いさ!!
ってこの方「坂根 正弘」氏
コマツの会長さん。
2000年以降建設業の不況の煽りをまともに喰らった会社をたった2年で立て直した凄腕の会長さん。そんな坂根さんの話す日本の経済の行方を聞き入ってしまい、すっかり魅了され、すぐさま著書を購入。
内容はいかにコマツを立て直したかに集約されるのですが、その際の対人のやり取り方法から、システムの方法まで。ホントに経営に苦しむ企業の上役様はみんな読んだらいいのにって内容ばかり。
かといって、経営する側しか読んじゃいけないかって言うとそうでもなく、一般の方でも仕事や家庭で生かせる内容なんです。
なんせ「言葉力」が題名にあるだけあって、文章もわかりやすく2日で読破。
(年明けちょっと暇だったので・・・みんな来てね^^;)
あんまり内容は書いてはいけないと思うのですが、大企業であろうが、ぼくの様な個人事業であろうが、追い求める目的は一緒で、「いかにお客様にご満足いただけるか」であり、その為に従事する人間がどんな意識で行動するかなのですね。坂根さんの場合は行動させるかの視点です。
あの分かりやすい言葉の訳は、全て自分の経験と蓄えた実証データから話しているので、「・・・らしい」とか「・・・だそうです」と言う表現が無いと言うとこで、自分の結果があるから、こうすればこうなると断言出来る。仮に結果がまだわからなくてもデータをかき集め可視化出来る様にして、かなり信用できるレベルでの結果の予想を立ててしまう。
コマツの社長に就任した時にはすでにデータでこのポイントをいじれば収益がこう変化すると分かっていたから、社員の前で
「コマツを2年で立て直す!」と堂々と断言できたんです。
結論から分かりやすく断言された社員は、自分がどう行動したらいいかが明確になり、社員が同じ方向に向かって動き出した訳です。
上司が部下を陰で悪く言ったり、同じ会社の違う部署同士でケンカをしたり、自分の賃金の事しか頭に無い様な会社はお話にならない訳で、そんな会社の人間をどうやって同じ方向を向かせたかが明確に記されています。
これを自分の職場や家庭に置き換えてもホントに面白いと思います。
ほんの数分で「この人スゴイ!」と思える人ってそうそういません。ぜひ良かったら坂根さんの著書読んで見て下さい。ぼくに言ってもらえればお借し致しますよ。
ぼくの場合は一人ですから、全てを自分に向けて行かなくてはなりません。自由にできる反面、1つの観点に捕らわれる危険もあります。
もしおかしな方向に向かっていたら捕まえて下さいねm(__)m