国民栄誉賞の云々

 ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたでしょうか?有意義に送れましたか?私はおかげさまで、多くのお客様とのお時間を過ごすことが出来ました。

 そんな連休真っ最中のニュースの中で、「W国民栄誉賞の授賞式」は多くの方がTVでご覧になられたかと思います。

 

 ぼくはアンチ巨人です(汗)

 

 我がベイスターズを心より愛しております。

 夜のCSチャンネル中継でTVを独占し、一喜一憂を繰り返すのが日課です。好きな番組を観れないうちの奥様には心よりお詫び致しますm(__)m

 

  

 しかし、この日ばかりは横浜ファンであろうが、感動の一言でした。

 あれがスーパースターなんですねぇ。

 

 「国民栄誉賞」ってなると必ず、政治の絡みだとか、他にもふさわしい人がいるだとか、亡くなってからどうこうだとかと、批判の声が出てきます。

 「国民栄誉賞」って何なんですかね・・・。って考えても、東京ドームの授賞式を観たら、「国民栄誉賞」自体の基準がどうーこうなんてどっちでもいいやって気持ちになりましたよ。

 

 そもそも「国民栄誉賞」を獲るのを目標に活動している人って恐らく皆無だと思うんです。送る側があげるよって言ったらいただく賞なので、もらう側の本人には何の意思も無いので、世間がいろいろ言う事じゃない。

 いいじゃないですか。賞をくれるってんですから。おめでたい。

 

 ぼくだって仮に今「国民栄誉賞」くれるって言われたらもらいに行きますよ・・・。いやぁ、それはウソだな(笑)さすがに無理。市民~賞とかでも無理。もらえるような素敵な事なんにもしてませんしね。

 

 「国民栄誉賞」について言いたい事言って、1か月後にはそんな事すっかり忘れて、新しい事に文句言ってるのが、愛しきジャポネーゼの哀しき習性ですから、長嶋さんの後押しだとしても、松井さんが「国民栄誉賞」を受け取ってくれてよかったと思います。

 

 

 松井さん話ついでに・・・ぼく、1993だか94だか入団1年目の松井選手の真横に並んで立ってた事があるんですよ。忘れもしない伊那市営球場。イースタン戦巨人ー日本ハム。

 高校の野球部にボールボーイの補助員の要請が来て、試合前の練習から球拾い。お前ココって指定されたのがちょうど松井選手がいたライト。

 当時球拾いにも集中出来ないぼくが、ぼーっと突っ立ってる横にバッカデカい威圧感を感じて横見たら、すぐ横で松井選手もぼーっとしてました。 ホントにすぐ横。

 あっ!マツイヒデキだ! ゴジラ・・・怖っ。

 それだけの話です・・・。

 

 あ、あとその試合の先発だった日本ハムの芝草投手(懐かしい。現日ハム投手コーチ)とトイレで横並びでおしっこしました(笑)  

 ぼくが試合中のボールボーイさぼって、一人でこそこそとおしっこしてると、チャカチャカとスパイクの音が聞こえて、横並びション。背中みたら「SHIBAKUSA 11」

 あ!うちゅうだ!うちゅう!(芝草投手は宇宙と書いてヒロシと読むおしゃれな名前の持ち主。帝京高校で甲子園ノーヒットノーランしたっけかな?)

「こんちわぁ」と野球部の癖で挨拶すると、「おぉガンバレ」って言われました。「お前もな」とは言えませんでした。

 へへへ、うちゅうにガンバレって言われちった。

 

 松井選手は伊那の球場でライトライナーみたいなホームラン打って、次の日に1軍に召集されましたので、2軍最後の試合だったって事ですな。

 なので、アンチとは言えど、松井選手には昔からちょっと感情移入してしまうようです。あ、芝草投手もね^_^;

   

 

 

 

 それにしても、長嶋さん、松井さん、個人のキャラクターは全く違うけど、カッコ良かったですね!77歳の身体じゃないでしょ・・・。凄すぎる。松井さんのスピーチ素敵すぎ。

 観てて思いました。似ても似つかないお2人の共通点は、

「ブレない」じゃないでしょうか。

 

 周りがなんて言っても、自分の方向性を最後まで貫き通す。

 一般人になかなか出来ることじゃありませんし、それを許してくれる社会でもありませんから、よほどの精神力が無いと無理ですよね。

 言葉ではなく、行動を続ける事で周囲から「あの人はこう言いたいんだ」って気付いてもらえる存在になる。そうなれたら凄いです。

 ぼくは気付いてもらいたくて不安で不安ですぐ説明してしまいます。「国民栄誉賞」でなく、目先のご褒美を獲りに行ってしまいます・・・。修行が足らんのです。

 

 

 でも1つくらいは、これを貫こうと思える意思を持ちたいなと、改めて感じさせてくれる授賞式でした。