タブー (taboo) とは、もともとは未開社会や古代の社会で観察された、何をしてはならない、何をすべきであるという決まり事で、個人や共同体における行動のありようを規制する広義の文化的規範である。 ウィキペディアより。
世の中の日常では、法律違反も含めて、それ以外でも、「常識的に考えて」これをしてはならないという境界線を越えた事柄を「タブー」などと言いますけど、この「常識的に考えた上での境界線」と言うやつが、その人自身の生きる世界によってかなり変化します。
入れ墨であったり、女装であったりでも、その世界で生きる方にとっては「タブー」ではなく、真逆の必要不可欠な事柄に変換されます。
また対照的に一般人が「それくらいいいんじゃねーの?」って思う事柄さえも「タブー」になっちゃう世界だってあります。牛肉食べちゃダメです的な。
結局世の中のタブーはタブーでないとも言え、タブーでないものもタブーであると言えてしまって、その人の生きるステージを変える事でどの様にも変換できてしまう訳でして。
そんな中、本日一般的な世間ではタブー視されている禁断行為をボクは1つ犯してしまいました。
日課となっているサイクルトレーニングを終えた後のシャワーの時に、両脚のオケケを剃ってしまったんです。 トゥルットゥルです。トゥルットゥル。
やっちまった。出家の気分。
それなりに先日から考えてはいたんです。脚のオケケはどーしたもんかいなと。
ふと手に取ったサイクリング雑誌のなかで、「脚のオケケを剃るのは、マッサージをしやすくとか、ケガが早く治るとか諸説ありますが、そんなんはともかく、サイクリストとしてのマナーです!」と書かれていたのを目にしてから。
一般的に脚のオケケを剃っている男子「キモい」でしょ。
けど、自転車乗ってる世界ではオケケがマナーに反するなんて・・・!
クーっ。そう言われてしまうと、これからの季節、短いパンツで脚丸出しのオケケボーボーの時点で心理的に、違反点1点の違反金¥5000の気分じゃないですか~。
知ってしまった以上、対処しないと気持ちが悪い。素人サイクリングのくせに、脚を見られて
「ハハーン。だせぇな。」と思われたくないーっ!と言う無意味な感情が現れるのです。
そんな気持ちが勢いを付け、思い立ったら善は急げとラムダッシュのバリカン機能でウィンウィン。
刈れるわ刈れるわ。グルグルメーの羊さん。
途中で気付いた・・・「ナニコレ、チョット、タノスィーゾ」
ウムム、春の草刈りに精を出すおじさんがいれば、同じ時間に風呂場で自らの脚毛を刈るのに必死のボクがいる。
あれだけ悩んだのに始めてしまえば、徹底してやりたくなる。アホ人間の悲しい性ですな。
結構時間かけて刈ったのに、何回も往復でやったのに、どうしてもどっかに奇跡の生存者を発見してしまいスッキリしないのであります。
「よし」と納得の出来栄えになるまでに20分は費やしたでしょうか。
歩いてみると、初めての感覚。なんか身体が空力学的にアップデートされたみたい(笑)
こりゃ速くなるぜ。なんでしょう。空気を切り裂く!じゃない、空気を逃がしている?何でもいいや。んー今まで感じていた抵抗が確かに無くなった不思議な気分です。
人間のバランス感覚も耳の奥深くにある蝸牛(かぎゅう)の中の繊毛細胞のオケケの流れで保たれているらしいので、(このオケケの流れが乱されるとめまいが起きます)結構、毛の流れって身体の感覚に影響を及ぼすのだと勉強になりました。
ヤヤ、そんな事を学んだと言うより、奇跡の生存者が1本でも残っている事がタブー視される女性の陰ながらの努力、労力が実はすごい事だと気づきました。
いや、これ、トゥルットゥル状態保つの面倒くさぁ・・・。
女性らしさをつい追い求めすぎる傾向があるという男性諸君は、もう少し寛容になりましょ。