かぼちゃの行く末 パート2

 以前このブログに「かぼちゃの行く末」として書いた第2弾。   第1弾はこちら

 

 この愛すべき不思議な国日本に、数年来、突如として巻き起こった10月末のかぼちゃの日騒動。以前のブログでは、このまま地味にイマイチな盛り上がりで定着しないのでは的な内容で、かぼちゃのお化けクン達の今後を危惧していたのですが、そんなボクの予想がいかに適当なのかがバレてしまうほどに、先日のニュースではかぼちゃの日の騒動を放映しておりました。

 

 ついに、2/14バレンタインデーの経済効果を上回ったのだそうです。ほぼチョコレート単独より、やれ仮装グッズやら、みんなでパーチーやらで落とされるお金の方が威力があったと言う事ですね。

 

 仮装して街を練り歩く若人たち。TVでご覧になられたかと思います。凄いですね。欽ちゃんの仮装大賞とは訳が違うのでありまして、本人たちは目立ちたいと言うよりかは、「自分と言う個人の存在をいかに消すか」が重要視されている気にもなりました。

 

 

 仮装、された事あります?

 

 

 今、身近な仮装的アイテムが「マスク」

 

 あれ付けていると顔が半分隠れて安心する人が多いんだそうでして。

 いかついサングラスを付けると気が大きくなるのと同じ作用ですね。

 

 

 仮装と言うか「個の存在を消した」経験として、ボク学生時代、親友のにしちゃんに連れられて、とある遊園地で動物のキャラクターの着ぐるみに入るバイトをしたことがございます。

 

 あれ、完全にボク個人の存在がこの世から消え、かわいいライオンくん(トラだったかな)として存在出来る訳で、いつもは寄り付かないチビッ子たちが、わんさかと握手を求めてやって来るんです。

 「こんなんと握手して何が楽しいんじゃい・・・」とは思いつつ、アイドルグループの一員となった様な盛況にチョットしたスター気分を味わう事が出来た貴重な体験でした。

 

 そうなると、人間怖いもので、ちゃんと動物キャラクターになり切ったリアクションポーズやら、両手を口に当ててのウフフのポーズやら、特にこうやれ的な指導も受けていないのに勝手に体が動き出してしまうのです。今思い出してもゾッとするほど気持ちの悪い動きです。でもこれがやってると結構気持ちがいいんです。あの渋谷の若者たちの気持ちもよく分かります。

 

 もちろん着ぐるみと言う防御壁でボク個人が守られているから出来る事です。

 

 で照らし合わせると、人間は(日本人はの方が正しいかも)自分がやってるとバレなければ、非現実

的な行動を取ってみたいと言う、結構ギリな深層心理を持っているわけで、それにちょうどハマる形となったのがこの「ハロウィン」と言うイベントなんですね。

 あ、あともう1点付け加え。いくらバレなくても自分1人じゃ嫌よ。周りもやってくれなきゃっていうこれまたジャポネーゼ条件も必要です。

 

 サッカー代表戦あたりも似てますが、あそこまで行くと周りもみんな青々過ぎて、すでに個は消えてるので仮装の必要はありませんね。

 

 


 話が繋がるか分かりませんが、ある興味深い文を読みました。宗教感の統一性が無い「日本人」と言うものは、他の宗教が掲げるいわゆる「神」という存在・・・

 

 ユダヤ教→ヤーウェ キリスト教→ゴッド イスラム教→アッラー 等

 

 などその宗教においての最高神として唯一無二の存在であるのに対し、古来日本の神道からなる「神」と言うものは八百万(やおよろず)の神と言われるくらい多くの神々が存在し(○○ノミコトとか〇〇ノカミと名のついたもの)「自然の存在を超越した力を持つもの」=みーんな「神」としたユーティリティー多神教民族であるので、神社、お寺、教会、山の頂上、自然現象、なんかスゴイ人まで、なんにでも日常を超越した存在を目の当りにすると厳かな気持ちになって頭を下げ「神」として崇めたくなる柔軟な気持ちを持つ文化が根付いているのが日本人なのだそうです。


 なーるほどね。見渡せば「とーんでもねぇ あたしゃ神様じゃよ」byシムラってほど神様はうじゃうじゃいらっしゃるとの事。

 

 合っているかももはや分かりませんが、キリストさまの誕生日でも、外国の収穫を祝う日でも、「なんかスゴイ神様みたいな人のお祝いの日なんでしょ?受け入れて盛り上がっちゃおうよ」みたいなノリってのも日本人的にはアリなんでしょうかね。

 

 考えてみれば、開国以来、明治維新、第1次2次大戦後を主にあらゆる海外の文化を受け入れる事で発展してきた日本ですから、かぼちゃくんも受け入れてさらに発展していくのでしょうかね。

 でもぉ、渋谷の仮装見てても、そうは感じないのはボクだけでしょうか・・・。

 

 かぼちゃくん 来年もアウェーの地日本で頑張れ。ボクは仮装しないけど。