心を買われた過去

ボクはその昔、人に物品で心を買われた事があります。

いわゆる贈収賄です。


びっくりしました。今の時代検索すれば何でもヒットするもので、

某三枚葉のメーカー製、赤のナイロンバッグ。右の写真のまんまそのもの。まさか画像が出て来るとは思わず、懐かしさで声が出てしまいました。そうコイツの心を売ったんですワタクシ。


長野県駒ヶ根市と言う地理的な問題で、当時プロ野球の応援はほぼ気まぐれ的選択で、オーソドックスに巨人、距離的に一番近い中日が大半を占め、国道沿いにあった西友は当時の黄金時代の西武グループであったため、優勝するとセールでボクもライオンズのヘルメットを買ってもらい、何となく西武が好き。でも気まぐれでカープやファイターズの帽子を被っては失くしの繰り返しの遊牧民状態。


そんなある日相模原で働くボクの敬愛する叔父が帰省した時、遊牧民だったボクを手招きし、こうつぶやいたんです。


「一緒に大洋を応援しよう。そしたらスポーツバッグ買ってあげる」


長野の田舎でファンがいるとは聞いたことない缶詰会社のクジラのチーム。1人でも多く味方を見つけようと、捻りだした作戦がスポーツバッグ贈賄。確か小学校3年生だったボクはその瞬間、バッグの魅力に囚われ、心を物品に売ったった。

二つ返事で「いいよ」とこれで契約成立。数日後に手元に届いた赤のバッグを受け取ってこれで収賄も成立。


今や最下位に転落した現DeNAベイスターズを、ここまで応援する事となったきっかけは、たった1個のなぜか真っ赤のスポーツバッグ。初めてタイゴンと書かれた某メーカーの靴を買ってもらい、どこぞのコンテナカゴで売ってる靴から卒業した時と同じ興奮。なんせ憧れ「めーかーひん」


結果、あのバッグ1個でその先負けに負け続けるヨコハマを追いかけて早30年。収賄の罪はデカかった。

何度腹を立て苦しみ続ければ良いことか・・・。それでも負け続ける愛すべきヨコハマ。

先日叔父にこの話を話したら、覚えていねーでやんの。


ホークスファンはあれだけ勝ててさぞかし楽しいだろうなぁと思いつつ、今抱えるストレスの9割がベイスターズの動向と言うある意味幸せなボクでした。